パワーアンプ
使用機種履歴 自作7号機 現行機種 使用部品 メンテナンス
1.主な使用機種履歴  
自作1号機(1970年〜1973年)
 FET差動入力SEPPのACアンプ
自作3号自作1号機(1970年〜1973年)機(1973年〜1975年)
 FET差動入力,出力2SA649/2SD218によるAB級DCアンプ
自作4号機(1975年〜1978年)
 FET差動入力バーティカルFET出力によるA級DCアンプ
自作7号機(1978年〜1990年)
 FET入力バーティカルFET出力によるAB級(アイドリング300mA)DCアンプ
自作10号機(1990年〜現在)
 MH6差動入力,出力6V6GP.P.,整流管GZ32によるオール真空管アンプ
メインに使用した機種のみを抜粋しています。
 現在もサブでMOSTRによるパワーアンプを用意しています。
2.自作7号機  UP
 1975年には、三極管特性のバーティカルFETに興味を持ち純A級でパワーアンプ4号機を作り、平行してトランジスタによる同様のアンプと聞き比べを行って納得のいく結果を得ました。
純A級は、放熱器やトランスなど大きさ,重さ(30kgぐらい),そして発熱が大きいので少しは小型にと思 い作ったのがこの機種です。
 パラプッシュプルで30Wを、シングルプッシュプルでAB級50Wを目論見ます。
一般的にアイドリング電流は、50mA程度で設計するのが普通ですが、小出力時の特性重視で300mA流すことにします。
これにより1WぐらいまでA級動作となります。使用しているスピーカーの出力が98dB/mほどあり、狭い私の部屋では、ほとんどA級動作領域で音楽を楽しむことになります。
純A級の時出力段の電源は、バーティカルFETの特性を考えるとインピーダンスを低くする必要があり、47000μFの電解コンデンサを入れます。(この当時は特注品)
 今回は、さらにレギュレータを入れることにしました。元々ドライブ段には、±55Vのレギュレータを入れていましたが、同様の回路(電流能力は異なる)で±34Vのレギュレータを追加します。
特性は充分満足でき発熱もおさまりましたが、重さは変わらなくなってしまいました。
 回路図を下に載せておきます。初段が、東芝の2SK170/2SJ74で、カスケードに2SC1775/2SA 872、二段目がNECの2SC3514/2SA1383となっています。
  このトランジスターは、TO220パッケージに入った180V/100mAのものでプリドライブ段に最適です。
ドライブ段が2SC2275/2SA985で出力段の容量負荷を強力に駆動させています。 出力はソニーの2SK60/2SJ18です。

【図1】バーチカルFET出力パワーアンプ

【図2】ドライブ段レギュレータ(例)


 電源には、出力段用と ドライブ用共にレギュレータを使用しています。
左がその回路図で、一般的には基準電圧をツェナーで作りますが、定電流と抵抗(低めの)で作り出しています。
自分なりに、ローノイズ電源が出来たと思っています。
 
3.自作10号機 UP
 パワーアンプで初めて真空管により制作を決め、出力管に一般的な6V6を使うことにします。
自分なりの特徴を出す為、整流管を含めてG管を選択し、又メーカーもヨーロッパ系で統一します。初段を、HM6の差動構成とし出力管をマルコニーの6V6Gの差動プッシュプル、整流管がムラードのGZ32を使用します。残念ながらカナダマルコニーです!!
 出力トランス,電源トランス,チョークトランスはすべてタンゴ製で、一般的には小型のトランスで済ましてしまいますが私はここに出力60Wクラスの物を贅沢に使用します。
低域まで素直な音をねらっています。ケースもプリアンプ同様すべて自作です。
*とりあえず、回路図をアップしておきます。クリックでPDFが見れます。定数はそのうち入力します。
4.使用部品 UP
  真空管
 ●MH4(HALTRON)
   増幅段は、2段構成のアンプのため多少μの大きい球を選びます。MT管であれば、12AT7あたりですが、G管の中でこれを選びます。ヨーロッパ系で揃える為に選んだ球で、MH4,MHL4,ML4というシリーズがあります。
 4は、ヒーター電圧が4Vの球で他に6Vのものがあります。
  (例:MH6)
6V6G(マルコニー)
   諸先輩方が賞賛する小型パワー管を選びP.P.アンプを作成します。W.H.や、シルバニアの6L6GAなど差し替えできるようにしています。マルコニーはご存じのようにイギリスの会社で、この真空管はカナダ製です。
●整流管(ムラードGZ-32)
   真空管でアンプを作るときはなるべく整流管を使うことにしています。
理由は、自動的にヒートアップ時間遅延させる事ができ少しでも真空管(特に出力)に優しい動作をしてくれる事です。
厳密には、ヒートアップ時間を出力管にあわせて選ばないといけないのですが、見た目を考えて選んでいます。
6V6Gには、同じG管であるGZ32の使用を決めました。
  コンセント
  電源配線およびコンセントは、オヤイデ電気で購入。 
松下電工のコンセントは、アース 端子をとることができるので便利です。
それほど高価な物を選ぶ必要はないと思っていますが、しっかり した物を選ぶようにしています。
5.メンテナンス・修理  
 CA−1000
 友人からヤマハのCA−1000のメンテナンス依頼がありチャレンジすることになる。
40年近く前に購入した物で色々チェックしながら部品の交換やクリーニングを行います。
ケースを開けて直ぐわかるのがパワー電源の電解コンデンサの頭が膨らんでいる事だ。やはり電解コンデンサはすべて交換が必要だ。ニッケミのコンデンサが使われていたので最新のミューズタイプを使用することにします。下の右の写真は裏の電源基板です。
 
 上の回路がMCカートリッジ用アンプです。裏の入力ピンの近くに立てた構造で小型基板が入っています。
基板から回路をひろったので間違いがあるかもしれませんが初段が2SC1345をベース接地増幅2段目をエミッタ接地増幅で直結させています。(発振止めの位相補償が抜けています)交流的には3.9k+220μFにより負帰還をかけています。
2SC1345はローノイズトランジスタでネットを見ていると40年も使われていると劣化している場合があるような事が書かれていたのでノイズなど調べて交換するか判断したいと思います。
この頃のトランジスタはフレームが銀メッキさせていたので酸化して真っ黒になっています。今のトランジスタは半田メッキさせているので古くなっても黒くはなりません。
 2013/12/7 UP
 30年以前のモールドトランジスタのフレームには半田付け性をよくするために銀メッキが使われていましたがリードフレーム間にウイスカーが発生し大きなノイズを出すようになったりしました。(銀マイグレーション)
色々な金属でウイスカーは発生するようですが、今は改善されています。
 2013/12/27 UP
 
 
 パワーアンプの基板を取り外すためには出力段のトランジスタを放熱器に止めているネジを外す必要があります。再度取り付ける前にトランジスタと放熱器をクリーニングするとともに熱抵抗を下げるためにシリコングリスを塗ります。
 パワーアンプの出力段には18000μFのコンデンサが使われているがなかなか同等の物が見つからなかった。たまたま秋葉原を散策していた時に若松通商で見つけて購入することができました。
(50mmφの大きさでないと取り付けることができません。)
右上の写真が取り外したコンデンサーです。
MCアンプ基板,イコライザ基板,トーンコントロール・フィルター基板,パワーアンプ基板,電源基板の電解コンデンサをすべて交換しました。40年前の製品ですが一度メンテナンスをメーカーに依頼しているので他に大きな問題はなさそうで、ノイズも気になるほど悪化していなかったのでそのほかの部品の交換はしないことにしました。以上でメンテナンスの終了です。
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