レコードカートリッジ&プレイヤー 
カートリッジの推移 メンテナンス・備品 テストレコード 高音質レコード

 最初に買ったものは、たしかグレースのF8シリーズだったと思います。
しかし、すぐにMC型に興味をもちサテンM-14,M-15をしばらく使用していました。
 アームやヘッドシェルも色々使いましたが、性能に納得したものはオルトフォン309とダイナベクターそして今でも使用しているテクニカのAT1503Vでした。多少反ったレコードでも、ダイナミックレンジの大きなものでも安定にトレスして安心して使うことができました。
ヘッドシェルは、ソニーのカーボンタイプやジェルマックスの人工サファイヤタイプなど色々試しました。
カートリッジは、他にダイナベクターやデンオン(デノン)のMCを色々聞き比べていました。MMではシュアーV15typeVなども使用しました。
現在は、103Dのみが残っています。

1.カートリッジの推移
F8シリーズ
   グレースのF8シリーズは1つのボディーに対して円針,楕円針など交換することができるコストパフォーマンスの優れた製品でした。
V15V
   SHUREのMM型カートリッジで、このタイプVとなってから高域の周波数特性もよくなりサテンと交換しては聞き比べていました。この後F8シリーズは使用することが無くなりました。
  サテンM-15
 高出力のMCカートリッジで針交換が可能でとても気に入って長い間使用していました。

 *もう針がありません!

  サテンM-117S 
 
 たまたま見つけて分けていただいた物。 貴重なカートリッジです。   2012/7/30 
出力電圧 2.5mV
左右分離度 30dB
電気インピーダンス 40Ω
コンプライアンス 10×10-6cm/dyne
針  先 楕円針
針  圧 1〜2g
再生周波数範囲 15Hz〜30kHz
  サテンM-117Z
 
 サテンは、京都のメーカーで、ゴムによるダンパー のない高出力MCカートリッジでした。
 一個では心許ないので購入させていただきました。貴重なカートリッジとして大事に使用して行きます。
2012/12/6
 
DV-10X
   ダイナベクターが1978年に発売した高出力MCカートリッジです。
後で発売されたダイナミックバランス・トーンアームのDV507を購入して使用していました。
  
  DL−103S
出力電圧 0.35mV
左右分離度
電気インピーダンス 33Ω
コンプライアンス
針  先 楕円針
針  圧 1.8g
再生周波数範囲 20Hz〜45kHz
  DL−103D
出力電圧 0.25mV
左右分離度 28dB以上
電気インピーダンス 33Ω
コンプライアンス 12×10-6cm/dyne
針  先 特殊楕円針
針  圧 1.5g
再生周波数範囲 20Hz〜65kHz
  ジェルマックスの人工サファイヤシェル

 ヘッドシェルも色々使用しましたがこのシェルはとても気に入りました。
 この他ソニーのカーボンシェルなども何個か購入して使用していました。
  フェデリックスのMITCHAKUヘッドシェル
ピンを上下一体化構造にしてアームとの密着性が抜群に向上する。
 
2.メンテナンス&備品
  スクアランオイル 
 TR−30を、ターンテーブルやデッキ(テープ,CD,DAT)の軸受けにまたピンジャックなどの接点の汚れをクリーニングするために使用しています。
 CDの表面の離型剤の油膜を取るためにも使用してます。 一番よく利用しているのは、接点のクリーニングで、傷つけずに綺麗にすることができるので満足しています。
 今では、ネットで簡単に購入できますが、私は秋葉の海神無線で購入しています。
 
  アナログ洗浄                    2015/10/3  
 
1. イソプロピルアルコール
イソプロピルアルコール50%P
消毒用エタノールIP
エタノールP
無水エタノール
2. 精製水
3.  中性洗剤(ジョイなど)
ドライウェル(富士フイルム)
4. ガーゼ
5. ベンコット
 
 皆さん自分で調合して使われているので私も色々な人からのアドバイスを受けて作る事にしました。
上記の中からアルコールを精製水で薄めて20〜25%の水溶液を作ります。その中に2〜3滴の界面活性水を入れてあげれば洗浄液の完成です。
レコードに洗浄液をスプレーし、汚れのひどいときは先の細い歯ブラシで溝に沿って掃除をしてあげます。しばらくおいてからガーゼで拭き取り、最後にベンコットでしっかり水気を拭き取ればOKです。
  レコードは、ポリ塩化ビニルで作られています。その物は無色透明ですがわずかにカーボンを入れているため黒い色をしています。軟質ポリ塩化ビニルはアルコールに対して弱いが、レコードに使われる硬質ポリ塩化ビニルは耐性があります。
プラスチック材料の資料を見てもメチルアルコール,エチルアルコール,イソプロピルアルコールのすべてで問題ないことになっています。メチルアルコールはレコード溶かすという記事もありますが、それは間違えだと思います。ただ純粋なアルコールでない場合は他に含まれている成分も確認する必要がありそうです。
十分テストをして自己責任で採用してください。
   友人よりレコパックをいただきゴミのひどいレコードには利用することにしました。未だにこのような製品がネットオークションで購入可能なのがびっくりです。
レコパック液がなくなったら製作されている方のホームページを参考に作ればよいと思います。
  TAOC インシュレーター 
 マイクロ BL−91の足のゴムが割れてきたのでTAOCのインシュレーター(TITE−27R)を付け替えています。
 しっかりした台の上に置けばこのままで良いと思いますが、普通の木のラックの上なので振動を抑える意味で東京防音のTSS−747を間に引いて使用しています。
 今は廃番になっているのでTITE−25WFが代替え品になります。TAOCのインシュレーターは、CDプレイヤーやスピーカーの下にも引いて使用しています。
  スタビライザー 
 フェデリックスで発売されるクリスタルスタビライザをいち早く中川さんから購入しました。仕事の関係で3年ほど前から知り合いになりました。
今後レコード関係にも力を入れられるそうです。
 2015/5/23
 
  ターンテーブルシート
 
 フェデリックスで今年発売されたターンテーブルシートです。スタビライザの性能に納得した為購入しました。
アームやレコードプレイヤーも開発を進めており近々発売が予定されています。
   2016/3/2
 
  外周スタビライザー                                       2019/2/19
   MJに新製品として2社の製品が掲載されていたが親しい中川さんの製品を購入した。製品コンセプトに違いがあり材料により振動を抑え込むタイプとある程度の重さで押さえ込むタイプだそうです。
 使いづらいかと思いましたが意外と簡単に装着できました。効果が抜群でやめられなくなりました。 
  静電気イレーサー                                      2019/12/5
 フィデリックスの中川さんがまた色々な小物を作っています。寒くなるとレコードの静電気が気になります。特に輸入盤は静電防止材が入っていないものがあるのでなおさらです。
 
  カートリッジ用消磁器
 最近は、DL-103Dをメインに使用していましたがどうも元気が無いような感じになってきており消磁を試すことにしました。丁度、去年のMJの柴崎さんの記事を参考に回路を作って見ました。
パルス発振させてフィルターでなめらかにする方法で設計されていましたが、私はサイン発振回路で構成してみました。(サテンのカートリッジを30年降りに聞いてみたのですがあまりの違いに使って見ようと・・・。)
図面ではリチウムイオン電池を想定していましたが、単四アルカリ電池を3直(4.5V)に変更しました。
この定数で3.4Vまで歪まずに動作します。さらに電圧を下げたいときには、ダイオードに直列に付いている抵抗51kを43k(3V),30k(2.6V)に変更すれば下げることができます。当然振幅も下がります。
   2021/2/3

pdf貼り付けました。
 効果ありです。フィデリックスの中川さんからも効果あるよと言われていましたが、これほどあるとは思いませんでした。
ラックスの消磁器(XA−1)が昔発売されていましたが、ネットで見つけたデータによると1KHz,2.4Vppを発振させ1秒かけてレベルを0まで下げていく動作をするようです。私の回路は、400Hz,6Vppで、最大でも200Ωが直列に入りますので10mAの交流電流がれる仕様です。秋月で安いプラスチックケース(SW−100S)を購入し内蔵しましたので左に写真を載せておきます。
オペアンプは、NJU7043を使用しました。
   2021/2/5
  ストロボ発光
 意外と簡単に消磁器ができましたのでついでに50HzのLED発光を作ろうと思います。家庭の電源(関東は50Hz)の周波数安定度は±0.4%(目標値)ですので同等以上の精度がでるように検討します。
マイクロのレコードプレイヤーの回転数を合わせるのにコンセントからの電球で光らせるよりは正確なストロボ光になるのではと思い作って見ることにしました。
電源は、リチウム一次電池(3.6V)を使用し小型に作ることにしました。
トータルで10〜20mA程度で考えています。
正確に合わせるため抵抗を一部可変抵抗にするかもしれません。
  2021/2/7
 初めの回路では発振波形が歪んで周波数が狂ってしまう事がわかったのでLEDドライブ回路を付けてあげることにしました。
上図の回路が最終回路です。
3.6Vのリチウム一次電池を使用して電源スイッチをもうけました。この電池はバックアップ用途で電流をあまり流せませんがこの回路は平均電流で4〜5mA程度なので問題ありません。この基板も細長いプラスチックケースに内蔵して使いやすくしました。
見た目はあまり良くないですが実用的にはなったと思っています。
LED電流波形をトランジスタのエミッタ抵抗の電圧波形で示します。
もう少し明るくしたいときはLEDと直列に入っている抵抗をショートすれば1.5倍程度電流を増やすことができます。NPNトランジスタはどんな物でも良いのですがhfeが200以上の物を使用しました。
    2021/2/11
左が回路図通りの波形でピーク8mAが流れてます。右は抵抗をショートした場合で12mAになります。 
3.テストレコード 
 2012東京インターナショナル オーディオショウにて誠文堂新光社で販売していたのを見つけて購入しました。
以前は、持っていたのですが多くのレコードを処分したときに売ってしまいました。
 周波数特性やクロストークを初め、ワウ・フラッターやインサイドフォースキャンセラ−調整や針圧調整などレコード再生に必要な信号が色々入っていて便利です。
 2012/11/11
 
4.高音質レコード 
 レコードは、1979年にピークとなり(1億万枚)CDも2000年(3億8千万枚)もピークとなりました。現在はトータルで2億万枚に落ち込んでいます。
しかし、最近レコードが見直されてきており日本でも2011年に比べ2012年は70%ほど増えてきて再発売も盛んになってきています。
 私も早速キャロルキングのタペストリーを購入し71年発売されたレコードと比較試聴してみました。結果としてあきらかに新しいレコードのほうが素晴らしい内容となりました。(45回転)当然リマスタリングしていますので周波数バランスも現代風になっていると思いますが、低域も広域も素直に伸びた特性をしているようです。各楽器のクリアーさも明らかに違いが あります。
2013/4/24 
 
 高音質レコードでは無いのですが、サンタナのキャラバンサライを上げさせていただきます。
70年代のレコードで印象的な1枚であり、当時輸入盤と国内版を聞き比べて違いを知った最初の1枚でした。
最近、CD化の中でSQ4の音源からのCDが良いとの情報を見たことでレコードを探すことにしました。
国内版の2ch音源とも異なるようで同じレコード比較を考えていました。
ようやく手に入れることが出来たので比較をしてみたいと思います。
 
 

M.I.の趣味の部屋