コンデンサ
1.コンデンサとは  
 コンデンサとは、電荷を蓄えたり、放出したりする受動素子です。
コンデンサの容量(C)は蓄積された電荷(Q)と電極間にかかる電圧(V)であらわされます。

          

 一般的にはマイクロファラド (μF)またはピコファラド (pF) を単位として用います。
直流の電流を通さないので、カップリングコンデンサ,デカップリングコンデンサやバイパスコンデンサとして使用されます。そのほかに、各種フィルタ回路や共振回路にも使用されます。
2.コンデンサの種類  
スチロールコンデンサ 
スチロール樹脂を用いたコンデンサで特性は良いが耐熱温度が低く湿度に弱かったのであまり使われなくなりましたが、最近優れた物が出てきています。
ポリエステルコンデンサ
(マイラコンデンサ)
特性は良好で安価なコンデンサですが、誘電吸収がやや大きい。
ポリプロピレンコンデンサ
特性がよく耐圧が高いので真空管回路には最適なコンデンサです。
テフロンコンデンサ
特性がよく耐熱温度が高いので信頼性の高い用途にも最適。以前高周波の送信回路に使用したことがあります。
セラミックコンデンサ
高周波特性が良いため高周波回路に多く使われている。最近は小型なタイプの積層セラミックが使われることが多い。
積層セラミックコンデンサ 
高周波特性が良く安価で小型なことから今一番よく使われています。欠点は振動に弱い事と容量の電圧依存性があることです。電圧変動が大きいところで使用した場合泣きが起こる事があります。
マイカコンデンサ
天然のマイカを使用したコンデンサで、誘電体を薄くすることができないので大型な形状です。しかし温度特性や誘電吸収,高周波特性に優れています。
 オイルコンデンサ
真空管で色々な回路を自作していた頃にカップリングコンデンサとしてよく使用していました。コンデンサは2対の電極で構成されており両端の電圧が変動すると振動する。(コンデンサスピーカーと同様)これを抑えるのがオイルの一つの働きです。
アルミ電解コンデンサ
アルミをエッチングして表面積を大きくさせることにより小型で大容量を実現させています。特に電源のデカップリングによく使われます。
タンタル電解コンデンサ
アルミ電解に比べて周波数特性が良く小型ですが、逆電圧に弱く故障するとショートし電流が流れると発熱を起こします。使用には、フューズ付を使用するなどの対策を行う必要があります。
可変コンデンサ
エアバリコン,ポリバリコン,トリマコンデンサなどがあります。発振回路や共振回路,同調回路などに使用します。
   

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