抵抗とは
1.カラーコード  
 現在、製品のほとんどは、チップ部品で小型の製品は票印もないくらい小さいものが使われている。
しかし私たちのような趣味で製作する場合は、リード部品のほうが扱いやすい。
アキシャルリード型の抵抗器を初めセラミックコンデンサやコイルでは、数値をカラーの帯で表示しています。基準の単位は、それぞれ Ω(抵抗器),pF(コンデンサ),μH(コイル)となっています。下の表にカラーコード表示を参考に載せておきます。
特に抵抗は、自作では頻繁に確認する必要があるので覚えておくと便利です。
カラーコード 数字 乗数
  銀色 1/100
  金色 1/10
  黒色 0 0
  茶色 1 10
  赤色 2 100
  だいだい色 3 1000
  黄色 4 10000
  緑色 5 100000
  青色 6 1000000
  紫色 7 10000000
  灰色 8 100000000
  白色 9 1000000000
カラーコード 誤差
  無着色 ±20%
  銀色 ±10%
  金色 ±5%
  赤色 ±2%
  茶色 ±1%
  緑色 ±0.5%
  青色 ±0.2%
  紫色 ±0.1%
 
2.値の系列  
  市販されている抵抗,コンデンサやコイルは,多くのメーカ間で統一されたラインアップで提供されています。
この統一されたラインナップをE6系列 E12系列・・・と呼び下の表のようになっています。
さらに高性能なものにはE96やE192シリーズがありますが、汎用的ではありません。
E3 E6 E12 E24 E48 E3 E6 E12 E24 E48 E3 E6 E12 E24 E48
10 10 10 10 10.0 21.5 44.2
10.5 22 22 22 22 46.4
11 11.0 22.6 47 47 47 47  
11.5 24 23.7 48.7
12 12 12.1 24.9 51 51.1
12.7 26.1 53.6
13 13.3 27 27 27.4 56 56 56.2
14.0 28.7 59.0
14.7 30 30.1 62 61.9
15 15 15 31.6 64.9
15.4 33 33 33 33.2 68 68 68 68.1
16 16.2 34.8 71.5
16.9 36 36.5 75 75.0
18 18 17.8 38.3 78.7
18.7 39 39 82 82 82.5
19.6 40.2 86.6
20 42.2 91 90.9
20.5 43 95.3
3.抵抗の種類  
 真空管の高圧の電源部分には、酸化金属皮膜抵抗や巻線抵抗,メタル・クラッド抵抗などを使用します。一般的な炭素皮膜抵抗を使用するとコンデンサのピーク電流で経年劣化によりショート状態になる場合があります。注意してください。
 ソリッド抵抗
経年変化やばらつきは大きいが、高周波特性に優れている。
 炭素皮膜抵抗
幅広い一般的な用途に使用される。P型抵抗はスパイラルカッティングにより抵抗値を作り上げているので1Mhzあたりから上はインダクタンスの影響がある。
 金属皮膜抵抗
誤差1%以下または温度特性が50ppm/℃以下の高性能用途に使用される。
 酸化金属皮膜抵抗
大電流用途には巻き線タイプが使用されるが、電源部分のワット数の大きな用途には最適。
 巻線抵抗
セラミックにニクロム線などを巻き付けたタイプ。構造的にインダクタンス成分を持つために高周波回路には向いていない。電力容量の大きな用途と精密抵抗とがある。(誘導巻き・無誘導巻きがある)
 メタル・クラッド抵抗
巻線抵抗の一種で大電力用途に使われる。
 セメント抵抗
大電力用途に使われる。
 金属箔抵抗
金属被膜よりさらに高精度な用途に使用。
   

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