試聴比較                                    
 1.好きな音楽の聞き比べ   
 誰もが知っているヴィヴァルディの四季を取り上げてみました。
下にあげているCDは、イ・ムジチ合奏団とイタリア合奏団のもので左から独奏バイオリンがアーヨのイ・ムジチ盤次にカルミレッリのイ・ムジチ盤、そして1987年に発売されたイタリア合奏団のゴールドディスク盤、最後が2010年に再発売されたイタリア盤です。
この他に、ミケルッチのイ・ムジチやベニスバロック・オーケストラのものを聞いています。
色々聞いた中で、私の好みはアーヨのイ・ムジチです。学生時代にはこのレコードをずっと聞いていたかもしれません。
イタリア合奏団のCDは、録音は同じですが音はだいぶ違います。ゴールドディスク盤の方は低域までしっかり出ていて高域には何ともいえないツヤがあります。最新盤は、低域を抑えてスッキリした音に聞こえます。
クラシックは、演奏者や解釈により色々な演奏が存在します。これを色々聞き比べる楽しみがあります。
 最近はレコードが見直されてきており再度購入して聞き直しをし初めています。レコード再生を行うためイコライザアンプを作り直して満足できる音楽環境を再構築しました。
   2018/10/25 up
    
 2.アナログ録音のリマスター

2012/2/10 UP

 アナログ録音のデジタル化が気になり自分なりに確認してみました。
あくまでも個人的な聴感的な評価です。
発端は、久々にワルターのブラームスが聞きたくてCDを購入し交響曲1番を聴いた印象が悪かった事です。
(国内盤が無く輸入盤のSMK64470を購入)国内盤では1996年に発売されたSBMによるリマスター品と同じリマスター版です。ネットを見ると色々な意見があるのですが、1992年のリマスター版と1996年のSBMによるリマスター版は明らかに違いがあるようです。2000年あたりからDSDマスタリングとなります。CDとしては、 2007年にジョン・マックルーア監修CDマスター使用版、2009年にブルースペック版、このほかにSACDなどがあることがわかりました。
 当然ほとんどが旧版なため中古で探し始めることにしました。
まずベートーヴェンの交響曲が手に入ったので試聴を始めます。
 
■ SRCR8780 1992年  交響曲6番
   スーパービットマッピング(SBM)以前のリマスター版です。
少し低域がふくらんでいるような特性のように聞こえますが、弦楽器など弦の響きに艶があります。
 
SRCR2007 1996年 交響曲4番,交響曲6番
 スーパービットマッピング(SBM)を採用した最初のCDです。
中低域を抑えたフラットな特性ですが、弦の響きに艶が無く音の見通しは良いのですが、音楽として物足りなくなっています。
ただ、輸入盤のブラームスの1番よりは不満は少ない。
■ SICC20010 交響曲6番
   ブルースペックのCDを手に入れることができました。
ブラームス同様に優れた録音であると納得させられます。
SRCR8780と比較すると高域の混変調気味な部分がなくスッキリしています。しかし若干物足りなさがあるかも。
 
■ SICC665 2007年 交響曲4番,交響曲5番
   ジョン・マックルーア監修のCDマスター使用のものです。
SBMとの比較しかできませんが、1992年版と同じ傾向の録音で昔聴いたレコード(1975年購入)と同等の演奏を実感できます。
現在レコードは、売ってしまって残っていません。残念です。
 
■ SMK64470 ブラームス交響曲1番
   最初にワルターを購入した輸入盤のCDです。
弦楽器が特に高音で悲鳴をあげているように聞こえてしまいました。
SBMによるリマスタ版ですが、国内盤とは異なるかもしれません。
聞き比べを始めた引き金となったCDです。
 
■ GS2060 ブラームス交響曲1番
   ブラームスの交響曲は、中々良いと言われるCDを見つけることが出来なかったのですが、オープンリールからの復刻という物ををネットで知ることができ早速購入しました。試聴すると昔レコードで聞いていた音のように感じました。
第2楽章の後半のバイオリンソロのなんともいえない音色は、このCDでしか聞くことはできません。残念ですが、テープの経年変化なのかピンチローラのせいなのかふらつく部分があります。
 
■ SICC20035 ブラームス交響曲4番
   中古店でブルースペックの交響曲4番を手に入れることができました。このCDは、トータル的にベストで万人受けするものであると思います。
弦楽器の弦の艶など物足りなさがあるのですが、全体的にすっきりしていて1960年前後の録音とは思えない優れたCDとして完成されています。
 
■ SRCR2004 モーツァルト交響曲40番,アイネ・クライネ
   1998年発売されたSBMによるリマスター版です。
ベートーヴェン同様特にバイオリンの弦が薄っぺらく感じます。
物足りなさを感じますが、スッキリ見通しがよく聞こえ好む人もいるのかもしれません。
 
SICC661 モーツァルト交響曲40番,38番
   SICC665同様ジョン・マックルーア監修のCDマスター使用のものです。
今はレコードが家にないので比較はできませんが、同様の演奏を聴く事ができると思います。
早速、39番,41番も購入しました。(中古)
 3.初期CDと再発CD比較  
 今回たまたま1984年録音発売されたヘルマン・プライの「冬の旅」初期新品CDを手に入れたので1998年に再発売されたCDと比較をしてみました。

【38C37-7240】

【COCQ-85130】
 左が発売当初のCDで右が1998年に再発売されたCDです。 C1誤り訂正の多いCDですが再生に問題はありません。リマスタリングされたのか再生音が異なります。一言で言うと初期盤はピアノ伴奏とボーカルが塊でスピーカーがら出てくる感じで定位が悪いのに対し再発CDではそれぞれがクリアーに分離して聞こえる違いがありました。C1の影響がどこまであるのか調べてみたいと思います。
 そこでデーターをCDRに焼き直して試聴することにより違いがあるか確認することにしました。下のデータがCDRに焼き直したデータになります。 
 
 SACDを再生できるようにマランツのSA−15S1を手に入れてからCDもメインに再生装置として使用しています。この装置で上のCDとCDRを比較試聴してみました。まずは左の初期発売CDですが歴然とした違いが出ました。明らかにCDRの方が良いことがわかります。これがC1の誤り訂正率が少なくなっただけの原因かはわかりませんが影響がかなりありそうです。デジタルデータとしては正しく修正されるので違いはサーボ系の電流変動による電源系統への影響であると推察されます。
SA−15S1はそれなりにレギュレータで電源を分離していますがトランスが共通な為影響が出やすいのかもしれません。ここら辺の改善はする予定なのでこのCDが効果を確認するテストCDになりますね。
   
4.デジタル録音  
 
 五島昭彦さんが金田先生の開発したデジタル録音回路を使用して録音しCD化したものです。
とてもリアルに演奏が再現され優れた演奏を身近で聴くことができ満足しています。
ネットに三曲目で音が途切れる箇所が数カ所あるようなコメントが一部にありますが全くそのようなことはなく素晴らしい録音です。
2019年3月のMJフェスでアナログ録音を聞かせてもらいましたが演奏をさらにリアルに感じることができました。
 2019/3/17 up
   
5.CDとレコード比較  
 基本的にアナログ録音された過去のレコードからCDによる再発売されている物を取り上げます。たまたま購入したCDの音楽に違和感を感じた物について中古レコードを探し比較してみようと思ったのがきっかけです。
   2021/1/24 up
 聞き比べてみたいと思ったCDがサイモン&ガーファンクルです。
何枚かCDを購入したのですがどうも違和感があります。1970年代によく聞いていた物と違うように感じられます。
「若き緑の日々」1981年に発売されたレコードを手に入れることができましたので比較してみます。
結論として、レコードがどの曲も良い印象です。レコードの方が周波数帯域が少し狭いようですが音楽的には心地よい響きで昔を思い出させます。(消磁したら嘘のように帯域が広がりました。) CDは、よく言われるデジタル臭さが感じられる部分があり音楽として違和感が残ります。
  2021/1/31 up
 2023年に改造したマランツのCDプレイヤーにより視聴しかなりの改善が見られCDでも納得の音楽を聞くことができるようになりました。
デジタルオーディオでは電源とクロックが重要なファクターであることを実感しました。
  2023/12 
   
M.I.の趣味の部屋