アナログ録音のデジタル化が気になり自分なりに確認してみました。
あくまでも個人的な聴感的な評価です。
発端は、久々にワルターのブラームスが聞きたくてCDを購入し交響曲1番を聴いた印象が悪かった事です。
(国内盤が無く輸入盤のSMK64470を購入)国内盤では1996年に発売されたSBMによるリマスター品と同じリマスター版です。ネットを見ると色々な意見があるのですが、1992年のリマスター版と1996年のSBMによるリマスター版は明らかに違いがあるようです。2000年あたりからDSDマスタリングとなります。CDとしては、 2007年にジョン・マックルーア監修CDマスター使用版、2009年にブルースペック版、このほかにSACDなどがあることがわかりました。
当然ほとんどが旧版なため中古で探し始めることにしました。
まずベートーヴェンの交響曲が手に入ったので試聴を始めます。 |
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■ SRCR8780 1992年 交響曲6番 |
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スーパービットマッピング(SBM)以前のリマスター版です。
少し低域がふくらんでいるような特性のように聞こえますが、弦楽器など弦の響きに艶があります。 |
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■ SRCR2007 1996年 交響曲4番,交響曲6番 |
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スーパービットマッピング(SBM)を採用した最初のCDです。
中低域を抑えたフラットな特性ですが、弦の響きに艶が無く音の見通しは良いのですが、音楽として物足りなくなっています。
ただ、輸入盤のブラームスの1番よりは不満は少ない。 |
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■ SICC20010 交響曲6番 |
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ブルースペックのCDを手に入れることができました。
ブラームス同様に優れた録音であると納得させられます。
SRCR8780と比較すると高域の混変調気味な部分がなくスッキリしています。しかし若干物足りなさがあるかも。 |
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■ SICC665 2007年 交響曲4番,交響曲5番 |
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ジョン・マックルーア監修のCDマスター使用のものです。
SBMとの比較しかできませんが、1992年版と同じ傾向の録音で昔聴いたレコード(1975年購入)と同等の演奏を実感できます。
現在レコードは、売ってしまって残っていません。残念です。 |
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■ SMK64470 ブラームス交響曲1番 |
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最初にワルターを購入した輸入盤のCDです。
弦楽器が特に高音で悲鳴をあげているように聞こえてしまいました。
SBMによるリマスタ版ですが、国内盤とは異なるかもしれません。
聞き比べを始めた引き金となったCDです。 |
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■ GS2060 ブラームス交響曲1番 |
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ブラームスの交響曲は、中々良いと言われるCDを見つけることが出来なかったのですが、オープンリールからの復刻という物ををネットで知ることができ早速購入しました。試聴すると昔レコードで聞いていた音のように感じました。
第2楽章の後半のバイオリンソロのなんともいえない音色は、このCDでしか聞くことはできません。残念ですが、テープの経年変化なのかピンチローラのせいなのかふらつく部分があります。 |
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■ SICC20035 ブラームス交響曲4番 |
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中古店でブルースペックの交響曲4番を手に入れることができました。このCDは、トータル的にベストで万人受けするものであると思います。
弦楽器の弦の艶など物足りなさがあるのですが、全体的にすっきりしていて1960年前後の録音とは思えない優れたCDとして完成されています。 |
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■ SRCR2004 モーツァルト交響曲40番,アイネ・クライネ |
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1998年発売されたSBMによるリマスター版です。
ベートーヴェン同様特にバイオリンの弦が薄っぺらく感じます。
物足りなさを感じますが、スッキリ見通しがよく聞こえ好む人もいるのかもしれません。 |
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■ SICC661 モーツァルト交響曲40番,38番 |
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SICC665同様ジョン・マックルーア監修のCDマスター使用のものです。
今はレコードが家にないので比較はできませんが、同様の演奏を聴く事ができると思います。
早速、39番,41番も購入しました。(中古) |
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