テルミンを作る                                         
4.テルミンの作成  
 これまで検討した結果次のような回路構成で作成することにしました。
回路定数は一部調整しながら作る事になります。
この回路は、2SK170により電圧を電流に変換し右上にあるPNPトランジスタ(2SA1015など)により電流ミラー回路を経てLM1496をコントロールしています。
LM317により電圧オフセットを設け、0〜1mAぐらい変化できるように調整します。
 FETのId−Vgs特性によりV−I変換を行う為、下のトランジスタを比較すると2SK170が今回の仕様にはベストな素子になります。IDssも一番低いランクを使用します。
IDssの一番低いGRランクを10個購入し測定して一番低い3.24mAのものを使用します。 
 部品を更新して回路を変更しました。 2010/6/17 UP
出力の2SK30を使用したアンプにゲインをもたせていましたが、2SK170のバッファに変えさらにローパスフィルターを加えました。また発振回路系の電源をLDOにより少し下げた(7V)電源を供給させました。
全体を7Vで動作させるように変更しました。

【2SK30A】

【2SK170】
 まだ完成していませんがそれぞれの発振回路の影響を少さく押さえるため左のようにゆとりのあるレイアウトにしています。
基板の上の部分がボリューム用発振ブロックで下の部分が音源用発振ブロックになります。下側中央の1496によりミキシングして差分をまだ取り付けていない2SK170によるフィルターを通って出力されます。
 フェイザーでも9Vの電源から7Vを作るためのレギュレータで最適なものが見つからなかったが、今回 ローム(株)のBA00CC0WTを見つけることができたので採用することにしました。
このICは、LDOで外付け可変タイプのレギュレータです。
左のグラフのように入出力電圧差が少なくても動作させることができるので電池使用も考慮したセットに最適です。
5.測定と調整  
 テルミンの音を出す2つの発振回路をミキシングし差分の波形を1496の出力端子で測定したものです。 発振回路の片側にアンテナの代わりに40cmほどの線とコイルを直列につなげて手を近づけたり離したりしながら実験したものです。
 発振器を構成するIFTについて下に参考となるスペックをあげました。
今回作っている中で、ミスをしてしまいました。
IFTの2番ピンにFETのソースを繋ぎ、3番ピンをグランドにして使用するところを、1番ピンをグランドにしていまいました。
動作させると、発振波形の振幅が大きくなり片側がクリップしていました。また周波数もだいぶ低い値となっていました。
1−2間と2−3間の巻数が異なるのが理由です。
今回私は、黒いIFTを使用して二次側から出力をとるようにしています。二次側の巻数が大きいからです。
 左の写真が、完成基板になります。
一通りの動作確認を終えていますので最終的にはケースを木で作ってみようと思っているところです。
(2010/6/19)
 ケースを作って見ました。
220×150×80mmの木の枠にアンテナを取り付けたところを下に載せておきます。
周波数可変用のアンテナは、ラジオの60cmのアンテナを利用しました。ボリューム用アンテナは、6mmφのアルミ42cmを曲げて作りました。
(2010/8/1)
  音程調整とボリューム調整を付け一番右側のつまみが普通のボリュームになります。
フロントだけアルミによるパネルとしました。
裏に電源端子と出力端子を設けました。
いいかげんなケースですが、完成です。
(2011/1/8 UP)
 発振周波数は、AMラジオ帯(526.5-1606.5kHz)以下で使用しますが、ここら辺も割り当てとしては航空・海上無線になっていますので使用する場所により変える必要があります。(日本の場合) 
(2011/6/4 UP)
6.簡易型テルミンの製作  
 シンプルに作るキットとして学研のシリーズがあります。
簡単な回路構成としては同様の物ですが、基準発振回路がセラロックで作られている基板をネットで見つけたので回路を書いてみました。
 
   
   

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