Lovepedal Eternity                              
1.回路製作  
Lovepedal Eternity
   突然ですがネットを見ていてあまりくせのない評判の良いエフェクターを見つけました。ファズと一体で作り込むのにぴったりな大きさなので作ってみることにしました。
下の回路は、同等と思われる物で私が本物を確認したわけではありません。一部変更してありますが、検討するベースとなるものです。
Eternityには別のバージョンが存在するようで、ダイオードが対称クランプ,初段の負帰還回路にコンデンサがパラっている物があるようです。
 トーンコントロール部の周波数特性をシミュレーションした図を下に示します。
最初が、ボリュームを左側に回したもので次がセンターそして最後が右側に回した時の特性です。
2段目のトーンコントロール部のみの特性で、低域はシミュレーションのためにたまたま入れた常数で下がっています。実際の特性は、低域は初段のアンプの帰還部分の1KΩと0.22μFで決まるハイパス特性となります。


【LME49720】
主な使用部品
    オペアンプ,ダイオード,コンデンサを何を選ぶかで音色はほぼ決まってしまうと思います。
オペアンプで採用検討する機種としてLME49720を第一候補にあげています。このICは、2007年にナショセミがオーディオ用としてLM4562に研きをかけて発売した製品です。
よく言われるようにオーディオ用製品が必ずしも最適なものではない場合もあると思いますがまず使てみます。たまたまモールドタイプとメタルタイプを購入できましたので比較もしてみます。
ダイオードについては、OD−1などで使われているシリコンタイプの1S2473と同チップを使用した1SS133を使用することにしました。
電解コンデンサはセラファインを使用し、他は積層セラミックやフイルムコンデンサを考えています。

 動作確認のためにオペアンプに4558を使用して初段のオペアンプの出力波形と2段目の出力波形を左に掲載しました。
左上が初段の波形で、下が入力,上が出力波形です。 左の写真が、下に初段入力波形を、上に2段目の出力波形を示します。
測定環境が悪いのでノイズが多い点は、ご勘弁ください。
ここで作った基板を、ファズと合体させます。
2.類似製品  
D−OD
   最近自作の定番となっている機種のようで、ネットで調べると色々アレンジされた物まで掲載されている。
下に回路図を示すが、エタニティーと異なるのは初段と最終段にトランジスタによるバッファが入っていることです。バッファにより入力をハイインピーダンス出力ローインピーダンスにすることができます。
この他は初段のアンプや次段のトーンコントロール部の定数が色々異なるだけで基本的には同じ回路です。 
 Timmy
   回路的には、多少異なりますがが同類品として存在しています。
回路構成は、初段に低域のコントロールがあり低域による歪みを抑え、出力側の高域コントロールによりアンプを含めた高域ノイズを抑えるしくみとなっています。(共に減衰のみ)
初段のゲインボリュームは、1Mを使用しておりEternityよりゲインが大きいし、ダイオードクランプした出力を次段で2倍にしているため大きな出力を得ることができます。
しかしクランプダイオードは無駄な使い方をしているように思えます。(4個で同じ機能を作れる)

*回路図は自主規制としておきます。
   

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