初期のオペアンプ |
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■TA7506 |
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IC化されたオペアンプが発売されたのは、1964年にフェアチャイルド社のμA702です。ゲインが低いことなど欠点があったため1965年にμA709が発売されました。
1969年には、μA741がフェアチャイルド社から発売され位相補償が内蔵された始めてのオペアンプとなります。この後に各社がオペアンプICを作り出すことになります。
1970年代に入ると、レイセオン社がローノイズタイプのRC4558を開発、後半にはナショセミが初段がFETタイプのLF356を開発しました。私がオペアンプを使い始めた1970年は、フェアチャイルドのμA709とμA741,ナショセミのLM301のメタルパッケージしか手に入らなかったと思います。このTA7506は、LM301相当品です。 |
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■μA1458H |
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フェアチャイルドのμA1458Hを入手しました。
741系の回路構成でそれほどローノイズではありませんが特性的には4558に近い物をもっています。
TIと同様に1960年頃から集積半導体(IC)を始めています。
古いエフェクタには使われていたのではないかと思い比較の為に選びました。 |
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■TA7136AP |
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BOSSのDS−1初期モデルに採用されていた東芝のオペアンプ。
ピンコンパチのICは無い!!
位相補償は外付けのコンデンサーで行うタイプ。 |
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■LM308AH |
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LM301,μA741など汎用オペアンプの入力電流を小さくしたタイプで回路電流も小さくなっています。Aが付いたタイプは、さらにオフセット電圧も少なくしたタイプで制御系に使いやすくなったオペアンプです。
これをさらに改善したタイプが、OP07ということになります。 |
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ローノイズオペアンプ |
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■LM49720 |
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4558系列の4562を改善したLM49720をモールドパッケージとメタルパッケージで用意してみました。
パッケージによる音の違いがあるのか聞いてみたいと思います。 |
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■μPC4570 |
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4558系列の中から4570を選びました。
NEC(→ルネサス)のオペアンプで広帯域ローノイズとして作られたものです。ICの内部バイアス回路をツェナーからバンドギャップに変えた4572と言う製品もあり低電圧動作まで考えるとこちらの方がgoodです。
8V以上ならどちらでも問題なしです。 |
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■BA4580 |
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4558系列の中からもう1つ4580を選びました。
この製品は、さらに広帯域を狙った物でアキュフェイズも5532と共に採用しているオペアンプです。 |
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J−FET入力オペアンプ |
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■TL072 |
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入力インピーダンスや入力バイアス電流の影響を考えずに設計できるメリットがあり適材適所で使用してみたいと思います。
ローノイズタイプの中からTL072を選ぶことにします。
ナショセミのLM356を改良してTL071を開発、2chタイプがこのIC。入力バイアス電流は、typ68pAです。この電流はリーク電流なので10℃上がると約2倍に増えます。温度が20℃上がると4倍に、40℃上がると16倍になります。使用条件によりバイポーラオペアンプと変わらない電流が流れる物もあることを知っておく必要があります。 |
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■LM355H |
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LM356の消費電流を小さくしたタイプ。共にメタルキャンパッケージでパッケージの違いも含めて音の違いを選びます。 |
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■LM356H |
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ナショナルセミコンダクター社が、1978年に開発した初段にFETを使用したオペアンプ。
入力バイアス電流は、typ30pAと小さく容量負荷(5000pF)に強いICで今でも量産されている。 |
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■LM412 |
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LM356を改良してLM411を開発、2chタイプがこのIC。
最低動作電圧が高いので電池動作にむいていないのが欠点。
(9V以上必要) |
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■OPA2134 |
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AD711をリストアップしていたが今回外しOPA2134とチェンジすることにした。最大の理由は、最低動作電圧が9Vで、電池(006P)での長時間使用が難しいからだ。
最低動作電圧が5Vで入力電流が5pAでオフセット電圧が小さいというエフェクタにはもってこいのICだ。 |
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トランスコンダクタンスアンプ |
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■NJM13600 |
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BA6110,CA3080,LM13600,LM13700などがありますが、今秋葉原で購入可能な物はNJM13600でした。
ネットで調べるとBA6110,CA3080なども購入可能で、1ch使用にはこちらがよいと思います。 |
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