バイポーラオペアンプの入力電流 |
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一般的なオペアンプには入力電流が流れます。この値は、品種により異なりますが、たとえば250nAくらいの値となります。
エフェクターでよく1Mや500Kの帰還抵抗(ボリューム)を使いますが、1Mであれば抵抗の両端に250mVの電圧が発生し動作点がそれだけずれることになります。製品を見ていると影響を避けるため100kの抵抗を使用して(1/10)影響を少なくさせたり入力電流を無視できるFET入力のオペアンプを使用したりしています。皆さんよくオペアンプの交換をしたりして音作りをされると思いますが十分理解したうえで変更される必要があります。
詳しい説明は、オーディオのその他の所に載せています。 |
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バイポーラトランジスタの入力電流(ベース電流) |
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バイポーラトランジスタには、ベース電流という入力電流が存在します。この電流のhfe倍が出力(コレクタ)に現れて増幅が行われ ます。回路を設計する場合このhfe(Hパラメータ)とVbe(ベース・ エミッタ間電圧)を検討する必要があります。
他にも色々なパラメータはありますが、温度による特性変化や部品個々のバラツキを考えると注意しなければいけないポイントになります。
つまり、入力電流は温度により変化するということです。 |
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FET・MOS入力 |
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FETやMOSFETは、入力電流がほとんど流れないので、入力バイアスを高抵抗で設計できます。しかし常温で数pA〜数十pAのリーク電流が存在します。リーク電流は、一般的に10℃で倍になりますので周囲温度が(常温25℃)55℃になると8倍となります。
この変化は、HFEの温度特性よりはるかに大きな変化となります。特にFET入力のオペアンプには、入力電流の大きな製品がありますので注意が必要です。 |
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