真空管を使用するには、B電源とヒーター電源が必要となります。
一般的に、B電源は100V以上の電圧,ヒーター電源には6.3Vや12.6Vで0.3A前後の電流が必要となります。しかし、エフェクターでは、歪ます目的で回路ができているので低電圧の電源で動作させている例が多く存在しています。
私は、ある程度の電圧をかけ最適な動作点により駆動させた真空管ブースターを作るため、電源の設計に入りました。 |
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【入出力特性】 |
12V電源より43Vを作り出す回路です。シミュレーションデータは、負荷2mA流したものです。
電源のパルスノイズの影響は作って確認するしかありません。
さて次がヒーター電源です。この電源は真空管の寿命に影響しますのでプロがコンサート1回ごとに交換前提で使用する以外には規格電圧の±5%以下にする必要があります。
真空管は、高温になると寿命が短くなりますし低温ではゲッターの効果がなくなり内部の真空度低下により特性が劣化して行きます。
今回は、真空管に優しい定電流回路でヒーターを駆動させることにしました。 |
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右の回路が、200mAの定電流回路です。
可変タイプの三端子レギュレータを利用したもので、出力とグランド間の抵抗に流れる電流でほぼ決まる。
使用する真空管に合わせて抵抗値を変えればOK。 |
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1.25V÷R=電流 |
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上の定電流タイプの欠点は、電力消費によりICや抵抗が発熱することである。
今回使用する真空管は、6.3Vのヒーターなので定電流タイプを使用するが、12.6Vであれば右のような回路により電源投入時の過渡電流を抑える方法を利用するのが発熱もなく良いと思う。
(ダイオードは、電源OFF時にコンデンサの電荷を抜くための物) |
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