レコードプレイヤーの修理 
1.SL-1200の修理  
 プレイヤーが動かなくなったので直してほしいと持ち込まれたものです。初代のSL-1200で30年ほどたった製品なのでまずは電解コンデンサをすべて交換することから始めます。
  
 
【モーターコントロール基板】

【発振回路】

【電源回路】
電解コンデンサの交換だけでは動作しなかったので基板の確認にはいります。まずは電源回路が上のような構成になってモーターへの電源も供給しています。測定の結果安定した20Vの定電圧電源となっていました。
次に発振回路がチェックポイントになります。モーターを動かす3相の駆動波形を作るためのバイアスになります。発振周波数が55kHzで出力のコレクタ振幅電圧がPPで15.5Vぐらいとなっていました。モーター出力段手前のドライブ段への振幅がPPで1V強でゲルマダイオードにより半波整流してトランジスタにベース電流を供給させています。
発振出力が若干少ないようなのでトランジスタを換えることにしました。2SC828Aは廃盤となっているので手持ちの2SC1815をつけました。16.5Vぐらいに若干アップしました。
回転数を切り替えるSW及び調整のボリュームのクリーニングを行いました。ここは、回転数を決めるコントロール電圧を作っている場所です。
以上の結果問題なく回転するようになりました。
 2013/12/26 UP
   
   

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