●ダイアモンドBuffer |
オーディオ製品で使われている回路になります。オペアンプと組み合わせて負帰還をかけて低歪アンプBufferを構成する場合もありますが、ギターアンプとしては容量負荷に強い物を考え単独で使用したいと思います。
下に回路図を掲載します。バイポーラトランジスタを使用していますので初段はできるだけHfeの高い物を使用してPNPとNPNのベース電流がキャンセルできるように選別して使用することを考えています。(入力インピーダンスを高くするため) |
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電源には電池を使用することを前提に回路を考えています。
ダイアモンドBufferは最大振幅があまり大きく取れないので9V単電源ではあまり好ましくないので±電源としました。
電池には、リチウム電池の2直を考え8.2Vとしています。
左の回路図では入力に100kの抵抗でバイアスを行っていますが、トランジスタの選別次第では470kでも使用可能と考えています。
電池を使用しレギュレータを使わずダイレクトに電源を供給するため±電源が均等に減ってくれるとは限らない事と電源電圧が変動する事を考え抵抗ではなく定電流を採用しています。 FETによる定電流回路には2SK303を使用していますが2SK30Aでも使用可能です。1.5mA(1~2mA)程度を流しますのでIdssによりソース抵抗を入れて調整します。
初段のエミッタに抵抗を入れて出力のアイドリング電流を調整してあげるのも良いと思います。
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ミラー回路のトランジスタはペアが良いのですが今は品種が少なくなっています。
独立タイプ(6ピン)なら良いのですが、エミッタコモン(5ピン)の物の方が多く購入可能です。一般的には2チップ1パッケージタイプなのでベースに抵抗を入れて使用することにします。エミッタ側に抵抗を入れた場合と比べると特性が悪くなりますが、定電流としての役目は十分果たしています。一部には1チップ上に2トランジスタを構成したタイプがありますが、この場合ICの回路と同じように抵抗無しのミラー回路にしても良いと思います。
HN4A06JとHN4C06Jのデュアルトランジスタを使いました。 |
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入力を1μFでカップリングして周波数特性を測定してみました。上のグラフがPicoScopeにより測定した物になります。
負荷を600Ω付けていますが、特に軽負荷の時と変わりはありません。 |
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