オーディオ用スピーカー
 
1.主なスピーカー履歴  

フルレンジ密閉型 
  1970年に初めて自作のアンプを作り、スピーカーも自作することにしました。
 コーレルの25cmコアキシャル10CX-50を使い、大型の密閉ボックスに入れました。

3ウエイバスレフ型
  学生時代は、秋葉原の視聴室を渡り歩いていたこともありその中で、特に印象に残っているのがYL音響でした。社長の吉村さん(確か)が、気さくな方で、持参したレコードやオープンリールテープを聞かしてもらいました。
 オールホーンシステムで真空管OTLのマルチチャンネル駆動で聞いた音楽は、別世界でした。
 ホーンスピーカーに興味を持つようになり、低音コーレル30cm,中音YL555,高音コーレルホーンのシステムをネットワークでつなげました。

3ウエイTQWT型
  社会人となって、次に作ったのが箱がTQWT(450×550×1200)で低位音にエレクトロボイスの30cmフルレンジを使い、中音がオンキョウのホーンタイプ,高音がパイオニアのリボンツイータでネットワークに空芯コイルと箱型のオイルコンデンサ,アッテネータがラックスのトランスのタイプを使いました。
 当初はデッカのリボンツイータを検討していましたが、パイオニアから出たのを即採用することにしました。非常に満足して音楽を聞くことができ長く使用していました。

2ウエイ密閉型
    大きな箱は、一般家庭では邪魔になり既製品のビクターSX500を使用することにしました。
小型のわりに低域まで素直な響きをもったスピーカーで気に入りました。
2ウエイ密閉型改造 
     ビクターのSX500も悪くは無いのですが、ホーン型スピーカーを長く使用してきた耳には、物足りなさがあり、中低域はそのままこのコーンスピーカーを採用しました。1.8kHzほどに決めLCのネットワークを作成しました。ホーンスピーカーには、フォステックスのアッテネーターR80Bを入れて調整しました。
    フォステックス FD30+H530
 限定販売品でしたが小型で20cmスピーカーにサイズ的にもピッタリなので購入し、中高音をホーン型に変更しました。
2ウエイ背面ショートホーン型
     

ローサー PM6A
 昔興味のあったローサーに手を出しました。
高音10KHz以上に、コンデンサーをかましてリボンツイータをパラっています。
このスピーカーは、他の20cmと比較して楽器の音色が一番リアルに感じられます。
低域は、小型の箱に入れたため少なめですが満足しています。

      Aurum社製のリボンツィーターです。
6Ω,30W,96dB/Wで2.5kHz以上のクロスオーバー周波数で使用できるものです。
コンデンサーのみでカップリングして10kHz以上でパラって使用しています。
2.お気に入りスピーカーの仕様  
エレクトロボイス SP12C
周波数特性 32〜10000Hz±6dB
フリー・エア・レゾナンス 45Hz
最大許容入力 25W/250W(ピーク)
インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 100dB/W (1m)
直径 31cm
ローサー PM6A
周波数特性 30〜20000Hz
総磁束密度 17500gauss
最大許容入力 20W
インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 98dB/W (1m)
直径 20cm
フォステックス FD30+H530 
周波数特性 1.2kHz〜16kHz
最大許容入力 80W
インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 103dB/W (1m)
ホーンカット周波数 700Hz
推奨クロスオーバー周波数 1.5kHz
 CANNON
 
 1970年代にオーディオブームが始まりスピーカーも感度を落として低域を広げたタイプが海外メーカーから始まり国内メーカーからも次々と出てきました。しかし私の求めるスピーカーは、従来からの質量の軽い感度の高いスピーカーでした。感度の高いスピーカーを使用し、反応の早い低音を求め、駆動するパワーアンプは半導体でも真空管でも2〜40WクラスのA級またはAB級のものを採用してきました。
 高音もホーンスピーカーに始まり、一時はイオンスピーカーにチャレンジしていましたが、パイオニアからリボンスピーカーが発売されるとすぐに飛びつきました。素直な高調波を再生させることができ、管楽器も弦楽器もとても素晴らしい音色を与えてくれました。
 現在のローサーを使用している箱は、適当な改造品なのでそのうち小型の私の考えている物を作りたいと思っています。
十分満足できる音楽を再生することができますが、小型の箱に入れているためジャズなどで低域が少しほしい場合があります。そこで採用したのが、右の写真のBOSEの小型CANNONです。 MOSトランジスタによるパワーアンプにより駆動させています。
スピーカーに付いていたフィルタは使わずにアンプの前に70Hzのローパスフィルタを入れて使用しています。
3.自作スピーカーボックス  *2010/1/13 UP
 バックショートホーン
 今まで使用してきたスピーカーは、ビクターの製品以外は自作してきました。 ローサーをこの箱に入れて使用していますが、小型でもう少し低域をのばしたいと思っています。
 新しい箱
 ローサーは、本来ならバックロードホーンなどホーンロードをかけて使用するのが良いのかも知れませんが、小型の箱である程度低域がでるようにバスレフに近い箱を作ろうと検討中です。
4.メンテナンス  
 特にコーン型スピーカーを使用しているとエッジがウレタンで出来ているものが多く10年以上使用していると経年変化で交換する必要があります。
使用中のローサーも以前の物より改善はされているようですが、ウレタンで出来ていますのでいずれ交換が必要となります。
修理用エッジとして考えている物は東レのエクセーヌ人工皮革です。
耐久性に優れた音響特性もすぐれた製品で、秋葉原の「日野オーディオ」で実際の製品を聴くことが出来ます。 
 最近エッジとコーン紙の接着が一部はがれてきているので修復するために専用ボンドを購入しました。
ネットで調べると何種類か見つかりましたが、「日野オーディオ」で購入出来るDBボンド(右の写真)を選びました。このボンドは、乾燥すると軽くなるので振動版にもってこいですが、早く乾燥してしまうのでエッジとフレームなどの接着に時間をかけたい所には他のボンドと兼用するようにします。
  ローサーのエッジ交換                                     2012/7/14 UP
  
 
1.   ローサーのエッジ交換は、ダンパーも一緒に変えることになます。
まずは、先端に付いているディフューザーを外します。8mmのスパナーで4か所のネジを外し磁石とフレームを分解します。
磁石の隙間に金属ゴミが入り込まないようにテープで被います。 
   
2.  入力端子に付いている錦糸線を半田ゴテを使って外します。
フレームからエッジとダンパーをナイフを使って切り取りコーン紙を分離します。
3.  フレーム側は、カッターナイフの背を使い残ったウレタンをきれいに取り除きます。コーン紙側は、綿棒や布きれにラッカー・シンナーを含ませてきれいにウレタンをふきとります。  

4.   購入した補修エッジ(SER−4)からエッジ,ダンパーを必要なのりしろを残して切り取ります。
5.  まずはフレームにダンパーを貼ります。一般のスピーカーとは逆の方向(アールの大きな方をマグネット側に向ける)にします。
6.  次に、コーン紙にエッジを付けます。こちらも前から見て凹んだ向きにエッジを貼り付けます。
      
  
7.  ボビンとコーン紙の境に接着剤を付けフレームに付いているダンパーにコーン紙を差し込みます。
8. 最後にエッジをフレームに接着させます。ダンパーとエッジの接着面積が広いので接着剤がすぐに乾かないようにする必要があります。
9. すべて乾燥したら磁気回路にフレームをネジで取り付けます。サブコーン紙を手で軽く押してボイスコイルが磁気回路と接触しないように位置合わせをしてからしっかりネジを締めて完成です。 
   

M.I.の趣味の部屋